ナスとひき肉のはさみ焼き
沢木耕太郎氏の「深夜特急」を読み返しました。主人公がユーラシア大陸をバスを乗り継ぎ横断しロンドンを目指すという酔狂な旅の話です。私は物語もさる事ながら訪れる国ごとに登場するその土地ならではの未知の料理に胸が熱くなりました。私にとって深夜特急も二周目ということもあり、そこで紹介される日本ではあまり馴染みのない料理とはいったいどんな料理なのかと、その都度調べながら確認していく事が異国の料理を知る上で非常に勉強になりました。と同時に是非とも実物を食べてみたいという気持ちに駆られました。
そんな深夜特急で主人公がギリシャを訪れた際に食べた「ムサカ」が非常に美味しそうでした。【ムサカとはバルカン半島、東地中海沿岸などの地域でポピュラーな料理で、ナスなどの野菜とチーズを載せてオーブンで焼いた料理です。パスタでは無く野菜を使うのがラザニアとの大きな相違点と言えます。】
前置きが長くなりましたがそんなムサカにインスパイアされて本日はナスとひき肉のはさみ焼きを作ってまいりたいと思います。
ナス5本をスライスしてオリーブオイルを敷いたフライパンで焼く。
焼けたら皿に取り出しておいて下さい。
干し椎茸7個を水で戻します。
にんにく3カケをみじん切りにして焼いて下さい。
ひき肉を加えて下さい。
玉ねぎ1個を加えて炒めてください。
トマト缶を加えます。
水で戻した干し椎茸を加えて下さい。
ワインを100ml加えます。
パプリカを少々加えます。
ナツメグを少々
醤油大さじ1杯
耐熱皿にナスを並べます。
ソースを重ねます。
次に繰り返しでナスを重ね、ソースを重ねます。
最後にチーズを載せて250度に温めておいたオーブンで15分程焼きます。
ナスとひき肉のはさみ焼きの完成です。
ムサカはヨーグルトや、ベシャメールソースを使用しますが今回はシンプルにトマトソースとナスとチーズで仕上げてみました。というのもたっぷりとオリーブオイルを敷いたフライパンでナスを炒める事でナスの旨味を引き出したかったのでベシャメールソースを使用してはいささか油分を取り過ぎるかと思われたからです。ナスの旨味、トマトソースのコク、椎茸の風味、チーズの旨味を一度に堪能できる一品料理です。
焼きたてを召し上がるのも良いですがラザニアやムサカなどのはさみ焼きは一旦冷ました方が味がなじみ美味しくなります。